ダナン五日目、終了
ベトナムは歩くな危険!
もう普通に歩いているだけでタクシーやバイクから声が掛かっちゃう、粽を持ったおばあちゃんが近づいて来る。
だからただただ歩くだけでもヘルメットは被って、被せておこうって思った。
けど私たちは本当にセーダップちゃんに三人で曲芸乗りをしていたから、うん、すっかり歩くなんてことはなくなったわね。
タクシーはよくメーターでってガイドブックには書いてあったりするけれど、私は自分の知っている道じゃなきゃメーターでは走らないことにしているの。
目的地までいくらで行ってくれるって交渉、これフィリピンでも一緒ね。
で、紙に書かせる、その交渉した値段を。
ダナンタクシーのヤンくん(27歳・独身)
こいつ行き掛けに大理石の土産物屋につっこんでくれちゃって!
「写真だけでも撮っておいでよ!それに中にはいろいろとあるから…」
これ子どもたちがガン無視してくれたのね。
お陰で降りずに済んだわ。
したら中から女性店員がウィンドー越しに英語で話し掛けてきて。
「マダム、中にはマダムに必ず気に入ってもらえるお品がたくさんありましてよ。いらして?」
ごめんなさい、私たちはすぐに行かなくちゃ時間がないのよ。
子どもたちも機嫌が悪くなっちゃってて、そればかりは私にもどうしようもないわ。
「今は無理でも帰りがあるんじゃないかしら?帰りにはお寄りになって、必ずよ?約束して!」
私はあなたに嘘をつきたくないの、てことでごきげんよう!
ウィンドーを閉めて強制終了。
ヤンくん、目的地まで真っ直ぐ行ってよね?
で、ほら、私たちホイアンで食事を取った後に別れたじゃない?
私たちが町歩きをしていた間にヤンくんは何をしてたと思う?
ささっとタクシーの溜り場に戻ってきてみたら賭け事やってたわ!!
それが終わるまで私はそこらにいた運転手の若い子ちゃんたちをからかって遊んでたけど。
ヤンくんを待って、ダナンに帰る途中にまた海鮮問屋みたいなところにタクシーを停めて。
いや、ここで土産物を買うにしたってね、この強烈な臭いがするもの日本に持って帰れないわよ!
外国人価格だとしても量、この量、ありがたいけどどうにもできないし。
「あーーーーーーーっ!!」
長女が何かを見つけて指差した、お店の、外?
「あの人、ビール飲んでるけどいいの?」
よくない!よくない!!よくない!!!
――ったくもう、運転手が溜りに溜まってビールだなんて。
何をしているの、マイダーリン?
「わかった、わかった、ホテルね!」
いいのよ、ここで私たち降りても帰れるから。
ずっとそこで飲んでなさいよ!
「今すぐ(タクシーを)出します!」
でもヤンくんはお友だちが多いのよね。
他にもいろいろとやらかしてくれたけど。
ある一台の車を追尾しだしたと思ったら、それお友だちの車だったり。
どこにいっても彼はお友だちと楽しそうにして。
だからタクシーの運転手+何かをすることで彼は守っているものがあるんじゃないかしらって想像をはべらせてみる。
答え合わせはホイアンの彼女と私はFacebookでお友だちになっちゃったからじっくりさせてもらうわ。
決定的瞬間もカメラに抑えていますし、おほほほほほほほ。