ダナン五日目/昼の部~五行山とホイアン
いよいよ残すところあと一日となりました。
七日目には帰国をしますからね。
電車でフエにまで足を伸ばしたくも、そこに子どもたちが喜ぶようなものはなく。
じゃ五行山と最後にもう一回だけホイアンの、今度は昼の町歩きをしてみたいなと。
ホテルでまたタクシーの値段交渉――
したら片道だけで450,000ドンとか言い出すドライバーが話に加わってきた。
馬鹿なこといわないで、こないだホイアンのランタンフェスティバルで往復がその値段だったのよ?
あなたはいらない、ドライバーは私の方からこないだの彼を指名する。
「そんな奴いたっけかぁ~?」
そこにホテルの女性マネージャーが現れてすとんと往復で500,000ドン、勿論すぐに別のドライバーを手配してくれた、けど、とんでもない奴だったり、この話はまた後で!
五行山はとっても奇妙な、場所で、ありがたみもネオンに薄く伸ばされてしまってたけど。
まずスタートが地獄からなの、ね。
ここが米軍の空爆によって開いた穴が偶然きれいに開いてできた…お、お堂ってのかしら?
所々に仏像、と、透明な賽銭箱とお線香が置いてあって、子どもたちも今日のドライバー・ヤオくんから教えてもらってご挨拶。
私たちは日本で『TOO YOUNG TOO DIE!』って映画を見ていたものだから子どもたちはオドロオドロシイと怖がるよりも寧ろ映画の延長線上を楽しんでたり。
「天国はつまらないところだから地獄の方がいいのよね!」
「そうそう、絶対に地獄の方がいい!死んだら地獄に行きたい!!」
コラコラコラコラコラコラコラ………
「見てこれ痛そうじゃない!?」
そ、そうね。
「女の人でも鬼にいじめられるのね…」
こうした地獄を眺めながら岩場を登ると天国に続くようになっている、んだけど戻りはまた地獄を通って戻らなくちゃなの。
そこから今度はエレベーターで。
キント雲や蓮で移動とかじゃなくって俗世間的な乗り物で。
この反対側はビーチね、とっても綺麗だったわ。
確かその辺りが高級リゾート地でお金持ちの日本人がたくさん滞在しているんじゃないかしら。
だって飛行機ではあれだけの日本人と乗り合わせたはずなのに滞在中に会った日本人はホイアンのランタンフェスティバルとここだけで、普段はちっとも会わないもの!
町並みも揃っていて、意識が高い地域ね。
ここでお大仏さまだかなんだか見て歩いて下山、する、と土産物屋で。
二女が大理石のドラゴンが欲しいんですと。
「アンニョンハセヨー!」
あ、韓国語?
イゴ、オルマエヨ?カッカジュセヨ!(これいくら?安くして!)
23万ドン→20万ドン→18万ドン→15万ドン→10万ドン、ハンマープライスで成立。
コマウォ(ありがと)
この時点で子どもたちは帰りたがっていたんだけど、ごめんごめんごめん。
騙し、騙しホイアンまで行って、すぐヤンくんの“彼女”のお店で食事をすることに。
彼女はそういう紹介を受けて全力で否定していたけど、仲良しの同級生なのは確か。
てかもうなにこのコントは?
ヤンくん、実はどうしようもない奴なんだけど真っ直ぐな彼女をお友だちに持っているとしたら案外憎めない奴なのかも、これは“お友だち”である彼女に感謝ね。
本当に最後の最後まで彼女はヤンくんの“彼女”であることを否定し続けてたから。
彼女のお母様が作ってくださるホイアンの名物スイーツ。
とにかく暑いからつるっとしたものを食べようと思ったらこれがあったかぁ~いなの。
ここでヤンくんとは一旦別れて、私たちはホイアンの町歩きを始めたんだけどもう暑い。
本当に暑い。
どうしようもなく暑い。
セーダップちゃんでも借りようかしらと思ったんだけど、それでも暑いものは暑い!
そりゃ大人的には無理してでも、折角だから行ってみたいところって一杯ここにもあったけど、子どもがいるとそうはいかないし。
熱中症には充分の配慮をしているつもりなんだけど、だからといって炎天下を引っ張りまわしてもいいわけじゃないし。
何より大人の楽しみと子どもの楽しみは違って当然よね。
これはもう町歩きどころじゃないわと判断、はい帰りましょう。
子どもたちとはホテルに戻ったらすぐ海に行く約束をして。
暑いから海、単純明快だけど海水の温度ってかなり高めなのよ。
そうなっちゃうくらいここダナン(あ、ここはホイアンだけど)は暑いんです。
昼間に外出したいんならビンコムセンター、夕方以降からでも遊べる場所は一杯あるから、何もこうやってまで歩き回ることなしってのがベトナム流!
午後のビーチ、夕方以降を思うと遊ぶ時間はまだまだまだまだっ!!
この勢いで今日は土曜日だから夜はロン橋でドラゴンが火を吹いたり、水を噴いたりってところ見に行くわよん。
ってことで【ダナン五日目/夜の部~ドラゴンファイヤー!】に続く。