ダナン三日目~ホイアンのランタンフェスティバルへ
ホテルから海が見える、徒歩3分ぐらいの距離にあるビーチ。
私たち以外にもホテルから水着で出ている人がいたんだけど、どうも泳いでいる人が少ない。
ま、私たちは夏休みでもみんながみんなそうじゃないってわけね。
ベトナムもそうなの?
完全にプライベートビーチ状態!
ただこの波の荒さは地中海と同じ、いやそれ以上。
しかも波は砂を大量に巻き込んで押し寄せてくるから、波が来るたびに私は全身スクラブされてる感じ、これ後になってヒリヒリしちゃわないかしら?
てか何か津波っぽい、砂が酷く濁らせてるからかビーチってより海水浴。
これじゃ海女さんも今日は仕事に出ないんじゃないって荒波。
だからビーチに人が少ないのかもしれない。
これは楽しめたものじゃないから帰りましょうかと子どもたちに声を掛けるも、子どもたちは断然大はしゃぎ!
あんまり調子に乗りすぎてるとキュウリを塩もみしたみたいになっちゃうかもだから気をつけて。
後、波が来た後の引き潮っての?
本当に引きが強いから怖い。
私が思っていたパームツリーのビーチとは違う、こんなんじゃない。
日本から持ってきた大型の浮き輪なんてひっぱり出した日にはざざーっと沖へ連れてかれてたわ。
幸い空気入れが動かなくて(不良品?)何も持たずにいたのだけど。
夜はホイアンのランタンフェスティバルに、ってことでホテルとタクシーの値段交渉。
往復で450,000ドン、はい。
ところでどうしてビーチに人がいないの?
みんな学校?
平日で働いてるから?
「昼間は暑いから誰も外になんか出ないわよ。夕方あたりからじゃない、みんながビーチに出始めるのは?」
なるほどですわね。
ここでちょっとしたトラブルが発生!
防水だったはずの私のスマホが気がつけば砂でスクラブされてましたからね、こう瀕死でいるのが不思議なくらい。
わぁ~、これからどうしよう?
カメラってこれしかないのよ。
それどころかこれからホイアンに行くってのに。
したら。
「Facebookは持ってる?友だちになったら写真あげられるから、僕のスマホを使って撮っちゃっていいよ!」
何このネ申対応!?
そう申し出てくれたのはタクシーの運転手、グエンくん。
で、彼はホイアンに着いたらタクシーから降りて私たちと一緒にランタンフェスティバルを歩いてくれて。
まぁ、何て心強い!!
ホイアンの名所・来遠橋ですって。
中国と日本の文化が複雑に入り混じった不思議な町並み。
そういえばテレビにしても韓国や中国のドラマが多いわけ。
建物も中国っぽいのが多いし、それでいて韓国人観光客の多さよ。
韓国の企業がいい具合に進出してて、大体ブランド物を持って歩いているのは韓国人なのよね。
でもそのお陰でっていうか、何ていうか、ベトナム語(本を使って)も英語でも意思の疎通が難しいってとき、お互いの共通言語に韓国語ってのがあって助かったわ。
値段交渉なんて思いっきり半額以下から始めたりなんかしてね!
これランタン!
一番小さいので50万ドン=4,500円。
買っていこうかどうしようか迷ったけど、これまた日本まで運ばなくちゃなんない00。
他にもいろんな出店がわんさか、ととにかく人でごった返している中で客引きがいたり。
もうざっつ混沌!
「何にも買わないの?家族にお土産とか?」
高いか安いかもわかんないし、ゆっくり見られる余裕なんてないし、止まっても止まらなくてもすぐ声を掛けられちゃうから気持ちが落ち着かないのよ。
それに子どもの玩具!
何でもかんでも欲しがるだけ欲しがって、後は興味を無くすから買いたくないの。
家なんて部屋中その残骸だらけよ、玩具の墓場ってところね。
この橋を渡ってたら宴もたけなわ、灯りが落ちたわ。
さてと。
これからタクシーでダナンまで戻るわけなんだけど、その道のりでさ、行きもそうだったけどそこに住む人の暮らしが本当に丸見えなわけ!
子どもたちもビックリ。
虫が入ってくるんじゃないかしらとか、泥棒が入ってきちゃうとか。
テレビはどの家もとっても大きい薄型テレビをお持ちで。
昼間もセーダップちゃんを走らせていたら子どもたちがドラえもんやクレヨンしんちゃんを観てたって言ってたけど、テレビが一番の娯楽ってことかしら?
にしても、私たちが日本で暮らしているように、ここではここの暮らしがある。
うーん、感慨深い。
――っんが、いきなり爆走をし始めたグエンくん。
めっさ飛ばしまくって、私たちがギャーギャーと恐怖で喚いてるのが気に食わないのか大爆音で音楽を掛けさらに歌いだしたし…ま…じ…で?
でさぁ~あ、スマホとか弄んないでよもう今日が私たちの命日になっちゃうんじゃないの?
私はどうなってもいいから、子どもたちだけは生かしてあげたい。
怖い、怖い、怖い!!!
その恐怖に追い討ちをかけるかのよう、二女が言った。
「大丈夫、どんなことがあっても守ってあげる。私。死ぬのなんて怖くないからね!」
なんなのまじでやめてぇえええーーーー!!!
瀕死だったスマホがついにご臨終されたのは、最早私たちの身代わりであったと思えなくもない。